2014/06/23

好きなアプリは「おやこでスマほん」。私が朗読を担当している作品が、息子の一番のお気に入りです。

--ご家庭では、どのようなスマートデバイスを所有されていますか? 夫と私はそれぞれiPhoneを持っていて、家にはiPadが1台あります。 --お母様はスマホやタブレットをどのようなことに使っていますか? スマホは、メールや電話、ネットショッピングやレシピ検索などに使うことが多いです。写真も良く撮ります。現在妊娠中で思うように外出できないのですが、スマホがあれば空いた時間にショッピングができるので、とても便利ですね。タブレットは、家で子どもと遊んだり、実家とSkypeをするときに使っています。 --お子様とタブレットを使って遊んでいるということですが、どんなアプリを使っていますか? スマートエデュケーションの「おやこでスマほん」でよく遊んでいます。実はこのアプリは私がナレーターとして制作に携わっているのですが、気がつくと、息子はいつも私が朗読している絵本で遊んでいます。タブレットには他にも色々とアプリを入れていますし、「スマほん」にも色々な絵本が沢山入っているのですが、聞き慣れた声なので安心するのでしょうか(笑)。どの作品を担当しているかは特に教えていないのですが、声を聞けば私が読んでいるものかどうか、すぐにわかるみたいです。 --ママが朗読してくれる絵本アプリ!関嶋さんのお子様だからこその特権ですね(笑)。羨ましいです。 「スマほん」がリリースされた当時、息子はまだ1歳くらいだったのですが、ナレーションに対する反応を知りたくて、割りと積極的に触らせていたんですよね。それ以来、ずっと気に入って遊び続けてくれています。最近は、成長とともに遊び方が変わってきたな、と感じています。 --どんな風に変わってきているのですか? 赤ちゃんの時はiPadそのものにとても興味が強かったですし、音が出たり、触ると絵が動いたりするのも面白かったようで、画面をひたすらタッチして遊んでいました。以前はお話がどうこうというよりも、触ることが楽しかったみたいですが、最近はストーリーそのものを楽しむようになっています。大好きな「桃太郎」のセリフも覚えてしまっていて、日常生活のなかでも、「食べるがよい!」、「おともします!」といった絵本の中のセリフを言って笑わせてくれたりします。絵本を読みながら「次はこうなるんだよね」と先読みして教えてくれることもあり、親子一緒にストーリーを楽しめるようになったのがとても嬉しいです。 --それは素晴らしいですね。子どもって大好きな絵本は内容を全部覚えてしまって、暗唱していたりしますよね。 そうですね。子どもの記憶力と集中力はすごいな、と感心してしまいます。「スマほん」は年齢によって色々な遊び方ができるので、長く楽しむことができる良いアプリですし、母親としても、制作に携わった立場としても嬉しく思っています。

また、これまでは童話作品を選んで読むことが多かったのですが、最近は新しいジャンルに興味を持ち始めて、恐竜絵本や昆虫図鑑を見ることも多くなりました。親が図書館や本屋さんで子どもの好きそうな本を選ぼうとすると、ついついジャンルが偏ってしまいがちなのですが、「スマほん」は本棚に色々な本が並んでいて、子どもが自分で好きなように触りながら興味のあるものを手軽に見ていくことができますよね。息子も色々な本の表紙が気になるようで、どんどん新しいことに興味を広げているようです。アプリで興味をもつと実際の本も読んでみたいと思うようで、先日図書館に行った時も、恐竜図鑑や昆虫図鑑の本を一生懸命眺めていました。こういう姿にも成長を感じます。
--ほかに息子さんが好きなアプリは何かありますか? 息子は乗り物が大好きなので、トミカやプラレールのカタログアプリもよく眺めています。次に買ってほしいものを選んでいるみたいです(笑)。あとはスマホで撮った写真を見るのも大好きですね。普段写真を撮るときはスマホを使うことが多いので、写真を見る時はどうしてもスマホを使うことになってしまうのですが、画面がとても小さいので、アプリで遊ぶのであればタブレットを使う方が子どもには良さそうだな、と思います。

大人がしっかりとコントロールし、適切な環境を作ることを心がけています。

--息子さんとは一日にどのくらいの時間、タブレットで遊んでいますか? 1日の時間を合計すると30分から1時間程度でしょうか。1回に遊ぶ時間は長くて15分くらいです。もうすぐ幼稚園に入園するので、約束やルールについても理解していなければいけないだろうと思い、タブレットで遊ぶ前には必ず「時計の針がどこにいくまで」と約束しています。終わりの時間になるとぐずってしまうかな、と思ったのですが、今のところ全くそういうこともなく、ちゃんと約束を守ってくれています。時計も少しずつ読めるようになってきているみたいです。 --お子様たちにスマホやタブレットを触らせる上で、何か決めているルールはありますか? 最近「子どものスマホ使用」についてはテレビや新聞などでも取り上げられることが多いですが、やはり「スマホやタブレットに子守りをさせる」というのは避けたいです。子どもにとって「遊び」は、大人にとっての「仕事」や「勉強」と同じように大切なものですよね。スマホやタブレットを使っている時も、ただ時間を潰して終わるという遊び方ではなく、なるべく考えたり手先を使ったりするような遊び方ができるといいな、と思います。身体を動かしたり、他のおもちゃで遊んだり、紙の本を読んだりという体験も大切にしながら、バランスよく使わせていきたいので、時間や遊ぶ時の姿勢なども含めて大人がしっかりとコントロールし、適切な環境を作ることを心がけています。


--これまで、お子様達のスマホ・タブレット使用に関して「失敗した!」と思われたような経験はありますか? 写真やアプリを勝手に消されて困ったことはありますね。小さな子どもでも直感的に操作できてしまうので、大人の目の届かない所で使わせるのは少し心配です。我が家では、今のところ勝手に課金されてしまったというような経験はないのですが、友人からは「子どもがいかがわしい広告を見てしまって焦った」というような話を聞いたこともあります。子ども自身にはもちろん悪気はないと思うのですが、こういうことになってしまうと、親はついつい怒ってしまうので、子どもも可哀想ですよね・・・。子どもは大人が思う以上に目や耳にしたものに敏感に反応しますし、心も繊細なので、本当に気をつけなくてはいけないと思います。 --お子様が遊ぶアプリは誰が選んでいますか?また選ぶ基準は何かありますか? 全て私が選んでいますが、どんなアプリが子どもにとって本当に良いアプリなのか、どんなものを選ぶべきなのかについては、「よくわからない」というのが正直なところです。スマートエデュケーションのアプリに関しては私自身が制作に携わっていたので、どんな思いをもってアプリを作っているのかについてよく理解していますし、内容が非常に吟味されていることも、プロフェッショナルなメンバーが開発に携わっていることも知っているので、安心して子どもに使わせています。ただ、世の中には「知育アプリ」と謳っていても中身をよく見てみると日本語の発音が正しくないものや、絵も音もあまり質が高くないものもありますよね。アプリのレビューブログなどもありますが、誰が書いているのかもよくわからないですし、本当に信頼できる情報なのかどうか確信をもてないので、あまり参考にならなかったりします。子育てで忙しい中、アプリをじっくり見比べたり、時間をかけて情報を検索したりすることもできないので、結局よく知っている会社のアプリを選ぶことが多いです。

新しい世界に興味をもつきっかけを与えてくれるのが大きな魅力。

--お子様たちがスマホやタブレットを使用することについては、どのようにお考えですか? 色々な議論があると思いますが、個人的には、これからの時代を生きていく子どもたちにとって、スマホやタブレットは避けて通れないものだと思っています。小さい頃から適度な経験と免疫をつけておくことが大切なのではないでしょうか。
まずは保護者が寄り添ってしっかりとフォローしながら、楽しく遊んだり、ルールを身につけたりという経験があるといいのかな、と思います。
--スマホやタブレットに、どのような魅力や可能性を感じますか? 1台あるだけで色々な体験ができるので、上手に使えば、新しい世界に興味をもつきっかけを沢山与えてくれるものではないでしょうか。子どもにとって新しい刺激は大きな成長につながりますよね。例えば子どもが動物や昆虫のきれいな写真や動画を見て興味をもてば、親は実際のものを見せたいと思いますよね。スマホやタブレットでの体験をきっかけに親子共々、リアルな世界でのチャンスが広がっていくと嬉しいです。 --こんなアプリがあったらいいな、と思うものは何かありますか? 少し前に雷が酷い日があって、息子がとても怖がっていたのですが、気象予報士という職業柄、こういう体験は「天気」や「自然」に興味をつなげる大きなチャンスだと思いました。そろそろちゃんと教えてみたいので、子どもが興味をもってくれそうな教材を色々と探しているのですが、科学的に正しいだけではなく、絵が可愛くて子どもが楽しんでくれそうなものになかなか出会えず・・・。結局未だに教えられずにいます。「雷って何?」、「どうして雨が降るの?」というのは、子どもの自然な疑問だと思うのですが、シンプルな質問でありながら、子どもにわかるように答えるのはとても難しいんですよね。そういったテーマについて楽しく遊びながら学べるようなアプリがあったら嬉しいですね。 --今後、スマホやタブレットでお子様と一緒にこんなことをしてみたい、こんなアプリで遊んでみたい、と思うことは何かありますか? 今は写真を見たり、動く絵を触ったりと割りと受動的に遊ぶことが多いのですが、これから成長するに従って、自分の頭でしっかりと考えながら主体的遊べるようなアプリを使わせていきたいですね。例えばスマートエデュケーションの「Goccoらくがキッズ」は、自分描いた絵を投稿して遊べますよね。そういう遊びを親子一緒に楽しめるようになるとすごく面白いだろうな、と思います。ゲームなどでも、親子で本気で勝負できる日が待ち遠しいです。親が勝てないくらいに子どもが成長してくれたら嬉しいですよね。そんな日が来るのを今から楽しみにしています。 --最後に、関嶋さんが子育てをする上で大切にされていることについて教えてください。 どんなに小さい子どもでも、日常生活の身の回りのことを自分の力で成し遂げる意欲や能力をもっていると思います。文字や数字のお勉強ももちろん必要だとは思うのですが、それよりもまず、日々の生活の中で自分の周りのことを、手を動かしてやってみることが、子どもにとってすごく大きな学びになると思うので、洗濯や料理など身の回りのことを少しずつ自分の手でやらせてみるということを大切にしています。身近なところから自然と世界が広がって、色々なことに興味をもち、意欲的に取り組むようになってくれたら嬉しいです。

長男は第一子なので、夢や期待を大きくもってしまって「将来こんな風になってほしいな」と妄想することもあるのですが(笑)、よくよく考えてみると、子どもの人生を切り拓くのは子ども自身であって、親はそばで応援することしかできないんですよね。ですが、子どもにとっては一番強力なサポーターであり続けたいな、と思っています。

自分のこれまでの人生を振り返ってみても、親が勧めたものではなく、自分自身が面白いと思ったことに一番力を発揮できたように思います。私は気象キャスターという仕事が本当に好きだったので、勉強も頑張ることができましたし、大変なことも乗り越えることができました。今は一時的に第一線を退いていますが、これまでの仕事に対しては大きな達成感を感じていますし、良い仕事に巡りあえて幸せだったと思っています。息子に対しても、どんな分野でも構わないので、本当に好きなことに出会ってほしいと思いますし、興味をもったことを一生懸命にやらせてあげたいですね。
関嶋梢さん 1976年生まれ。気象予報士。2011年3月まで、気象キャスターとしてNHKのニュース番組などで活躍。スマートエデュケーションのアプリ「おやこでスマほん」では、ナレーターとして童話シリーズの朗読を担当。現在は3歳の男の子のママであり、7月に第二子出産予定。ご主人は大手メーカー勤務。
公式ブログ:
http://ameblo.jp/hollysakukatsuo/
編集後記
第二子のご出産を間近に控えた関嶋さん。もうすぐお兄ちゃんになる息子さんとゆっくり過ごせる今のこの時間をとても大切にされている様子でした。「天気」や「自然」について、楽しく遊びながら学べるアプリが欲しいという関嶋さんのお話にはとても共感しました。最近「子どもの理科離れ」などもよく言われていますし、身近なアプリを使うことで沢山の子ども達が身の回りの自然や地球に興味をもってくれたら嬉しいな、と思います。是非関嶋さんご自身に企画してもらいたいです(笑)!
取材&文:大澤 香織 フリーランスライター。7歳男子+4歳男子の母。これまで塾や幼児教室の講師を経験するなど、「教育」に強い興味あり。絵本大好き&子どもと歌を歌うのが大好きで、家族そろってスマートエデュケーションの知育アプリのファン。

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